【愛の不時着】が切なすぎる！純愛だけじゃない見ておきたい5つのポイント

以下、管理人の独断と偏見による『愛の不時着』レビューです！！

この記事を記載の時点（2020.5）で視聴ができるのはNETFLIXです。少々ネタバレありです。

本当の愛を見つけたい！『愛の不時着』に見る女心

（ドラマより画像を引用）

日本のNETFLIXで１位に輝いたこの『愛の不時着』という韓国ドラマ。（他の地域でもリアルな北の様子が話題になっています。）

何がそんなにハマるのか？

ハマりそうで観るのを控えていた『愛の不時着』、とうとう観てしまいました(^^;)

韓国ドラマではおきまりの”ありえないお金持ちで事業も成功している娘ユン・セリ”をソン・イェジンが、北朝鮮の最高幹部を父に持つ”ありえないぐらい強くてイケメンまっすぐな軍人”をヒョンビンが演じています。

ありえない設定とありえない結末なんですが、なぜかありそうに思えて引き込まれる。

それはありえない＝ファンタジーなのではなくて。一途な想いは、ありえなくても「あって欲しい」姿だから。

ソン・イェジンは『私の頭の中の消しゴム』や『個人の趣向』の主役で、優し気な顔が特徴的。さらに痩せてカッコいい女優さん。

ヒョンビンは『私の名前はキムサムスン』や『シークレットガーデン』で大ヒットを飛ばしている韓流ファンなら誰でも知っているであろう有名な男優さん。

もともと長身ですらりとしたイケメンだったけど、軍隊からかえってから、一回りたくましくなった姿が素敵♡

二人が、ピチピチに若いわけではなく、それぞれが経験を積んだ人生を歩んできた年齢だから、なおさら一途な恋が愛おしく思えます。

ドラマは、財閥でバリバリ仕事のできるユン・セリ（ソン・イェジン）が、パラグライダーで滑降中に神のいたずらか、竜巻に巻き込まれなんと北朝鮮の領域に不時着してしまう。（ありえないことに大きな傷さえなく(^^;)）

それを不審者として目撃した中隊長リ・ジョンヒョク（ヒョンビン）が、葛藤の中で彼女を助けてしまい、かくまっているうちに恋が始まるというストーリー。

それはもちろんタブーだし、ありえないのだけれど、もしもそうなら・・という想像をかきたてられてしまいます。

（ドラマより画像を引用）

ポイント１★カッコ良すぎて可愛いヒョンビンと美しく面白いソン・イェジン

見どころはたくさんあって、どんなことがあっても黙ってユン・セリを守り抜くリ・ジョンヒョクが間違いなくカッコいい。

それはそれは強くて、エイリアンVSプレデターのプレデターを思い出してしまうぐらいに強い。（関係ないけど、今回ヒョンビンが吉村大阪府知事に似ているとの声が多く上がっていることも、この作品のヒットに関係しているかも。ソン・イェジンは藤谷美和子に、リ・ジョンヒョクの婚約者ソ・ダン役のソ・ジヘが浅野温子の若い頃に良く似ています！）

たまにヤバいかと思うシーンになると北朝鮮高官のパパがやってきて、その権力がまたカッコいい。

クールなのに実は嫉妬していたりゲームにハマって言い訳する可愛い一面を持つリ・ジョンヒョク（ヒョンビン）のギャップがまた魅力的です。

メリハリのある表情と癒される笑顔ユン・セリ（ソン・イェジン）。

北にいる時の服装も可愛かったけど、特に韓国にいる時のスタイル抜群なのはすごい！

この二人が一緒にいるだけで安心して見ることができます。

ポイント２★まじめな中にも笑いが

ドラマを通して軽快なしゃべりやユニークなやり取りのテンポがとても良い。

深刻な問題と、愉快なやり取りの緩急がドラマ全体を重くしすぎず、見ていて飽きない作品になっています。重いだけ、辛いだけではなく、時に楽しく、時に涙する、最初は冷たいかと思った隣人たちの温かさやそれぞれの辛さが伝わってきます。

その演出に不可欠なのが、部下たちであったり、村の人々であったり、家族であったり。

ドラマに引き込まれるポイントになっています。

ポイント３★見ることのできない国の様子

そして見逃せないのは、脱北者から聞き取りをして忠実に再現を目指した北朝鮮の様子は、簡単には見ることができない世界で、じっくり見ていただきたい。

韓国にとって、また北朝鮮にとって、お互いは「一番近くて遠い国・・・」

もちろん脚色はあるでしょうが、村人たちの生活ぶりは、北朝鮮の今を描いています。

これだけインターネットが世界中に広がっているのに、一般人はまったく情報が入っていかない様子を、行かずして我々は知ることになるのです。

当たり前に起こる停電、日常にいたるところで行われる盗聴、理不尽な取り調べ・・・

食材の保管は小さな穴を掘った土の小部屋で、薪をくべてごはんを作る、キムチは海水で浸ける、停電で列車が10時間以上止まり外でたき火で過ごす乗客と物売りにくる村人たち、ケガをして病院に連れていっても輸血用の血液はストックがなく自分たちで用意しなくてはいけない・・・どれもこれも、今のソウルや日本で暮らしている人にはとても信じられない光景でしょう。

便利な世の中で住んでいても、必ずしも幸せとは言えず、どんな生活が良い悪いは一概に言えませんが（ネット上で誹謗中傷を受けて自ら命を絶つこともある）、とにかくあの世界へ今放り込まれたら、一筋縄では生きてはいけない。

その中でも、リ・ジョンヒョク（ヒョンビン）はユン・セリ（ソン・イェジン）が無理なく暮らしていけるよう全てを整え守ります。

守ることで、また守られることで、二人の愛は自然に深まり、見ているこちらまで幸せな気持ちになっていきます。

ポイント４★脇をかためる名優たち

この先他のみんながどうなったのか、愛する二人がどうなったのか、交わることのない文化を持つ人と関わることでお互いがどう変わっていくのか、ぜひ作品を観て欲しいのですが、気になった俳優さんが二人いるのでちょっとだけ紹介したいと思います。

一人目は、序盤から『悪役』として出てくるチョ・チョルガン役のオ・マンソク。

彼は育ちが貧しく、人の弱みを利用して成功した軍人の役で、徹底的にわかりやすい悪役となっています。

でもお顔はなかなかのイケメン。悪役なのでやっつけて欲しい気持ちはありながら、どうも憎めなかった。それは、「自分の居場所はどこにもない」と悟っていたことで一層そう感じることになりました。

なかなか良い役者さんなので、また別のドラマでもお会いしたいですね。

もう一人はいかにも朝鮮半島にいそうな、（リ・ジョンヒョク中隊長の）部下ピョ・チス役のヤン・ギョンウォン。

あ～こんな人いそうだなぁと普通に思わせる役ぶりは感心しきり。このドラマをリアルに思わせてくれる一人です。

あと、村の女性たちもいい味出していましたね～♪

他にもたくさんドラマをおもしろくしてくれている脇役さんたちがいますが、今回はこの二人だけにしておきます。

ポイント５★国際的な観点からみる両国の位置

この『愛の不時着』というドラマは、決して結ばれることのない二人の関係性とその一途な愛にとても引き込まれるのですが、タブーとされる南北間の問題が見え隠れし、一層興味深いものとなっています。（逆恨みされないことを願います(^^;)）

彼らが対抗意識を燃やして盛り上がるのが、対日本だということもわかって・・・なんだか複雑な気持ちにもなりましたが(@_@)

あと、リ・ジョンヒョク（ヒョンビン）が留学していたスイスで知らぬ間に出会っていた二人ですが、スイスといえば中立国。高官の息子なら、スイス留学もありえるのでは？という設定であることもリアル感を出しています。

そんな国際情勢も盛り込まれ、スイスロケを含め、製作側の意気込みを感じる作品です。

ところで、リ・ジョンヒョク（ヒョンビン）が、見た目だけでもとてもイケメン扱いなのですが、ここで、日本と韓国のイケメンに対する評価について少しだけ。

在日韓国朝鮮人の友だちや、韓国在住の韓国人の友人が多数いるのですが、韓国でのイケメンは、とにかく身長が高いこと、体つきががっしりしていることをまず初めにあげます。

いくら顔がハリウッドスターのようでも、その体格なくしてイケメン認定はされません。

日本はやや南に位置（赤道に近い）していることから、平均身長が韓国に比べると少し低いこともあり、確かに高身長はイケメン評価の一つではありますが、そこまで重要視されないことが多いです。むしろ可愛い顔の男子がモテ傾向にありますね。

ヒョンビンは、身長185㎝で、ドラマの中でも度々出てくるのですが、肩幅が広い。そしてスッキリした端正な顔立ちということで、間違いなくイケメンの最高峰なのです。

同じように、”可愛い”女の子よりも、”カッコいい”女性が憧れとなるのが韓国女性。ユン・セリという役は、財閥の娘というだけではなく、仕事がバリバリできる、お金も頭の良さもスリムなスタイルも整った顔も、全てを持ち合わせた最高の女性なのです。

韓国では気の強い成功した女性であったのに、突然のアクシデントで北側で過ごすことになり、常識や自分の地位など何も通用しない世界で、何の見返りも求めずにひたすら守ってくれるリ・ジョンヒョク（ヒョンビン）がどれだけ愛おしかったことでしょう。

お金持ちにありがちな相続や跡継ぎなどの問題で、本当の愛を見つけられなくなっていた彼女を救い出してくれたのが、リ・ジョンヒョク（ヒョンビン）だったのです。

そんな恋に憧れますよね。

「まだ運命の人には出会ってないんじゃないか」

って、これからに期待したくなる、そんなドラマでした。

【脚本】

【英語名】

Crash Landing on You

【韓国名】